今日は，笠原先生と共に日本労働弁護団関東ブロック・総会一日目の講演を聞いてきました。
ＮＰＯ法人ＰＯＳＳＥ代表の今野晴貴先生による「『ブラック企業問題』の背景と構造」です。
長時間労働，３５歳定年の労働実態，２０００年代に新興産業を中心に広がり，社会問題となっている「ブラック企業」の実態，必要となる政策等をわかりやすく説明していただきました。
ブラック企業の見分け方としては，離職率（四季報や有価証券報告書でわかる），労働条件（固定残業制など），洗脳的な労務管理が挙げられます。
今後必要となる政策として，長時間労働の抑制の具体的な方策，過労死防止基本法の制定，情報公開の整備，労働基準監督署の強化。どれも直ぐに出来るものではありませんが，個別の事案の解決にとどまらず，情報収集・調査，研究，情報発信により社会問題化し，政策の実現に向けて動き出すこと。
その必要性を再認識させられました。
私自身は日本労働弁護団には加入していませんが，講演の内容に非常に共感いたしました。

2013年7月19日

瀨戸一哉

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