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認知症高齢者の家族の会

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認知症高齢者の家族の会での話。
妻の介護をしている男性が,認知症が進むにつれて
段々と妻の性格が変わっていくのを見ているのが
辛いとお話ししていた。
「認知症高齢者にとっても,見守る家族にとっても
残された時間は少ない。明日には自分のことも分からなくなるかもしれない。だから,今日一日を愛おしいものとして感じていたい」と。
ただ,そうは言っても,妻に対して,どうしてそんなこともできないのかと,腹立たしく思うことがあり,かっとなってしまうことも多いと。
最後に男性介護者はこう言って話を終えた。
「他人と比べてはいけない。元気だったあの頃と比べてはいけない。」
「妻が笑顔を見せてくれさえすれば頑張れる」と。
私はそれを聞いて切ない思いがこみ上げてきた。
あるがまま。どんな時でも笑顔でいたい。
まずは,今日一日,笑顔でいこうと思う。
ちなみに,このブログを書いている際,事務所には
無意味に笑顔を振りまく私一人しかいないことを付言しておきたい。

2013年6月10日

五十川剛俊