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国の「ために」で本当に良いのか

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終戦記念日が近づいています。
戦争で尊い命を落とされた方々のご冥福をお祈りするばかりです。

政治家が,
特に軍人として亡くなわれた方々に対し
国のために戦って犠牲となった,という表現を使います。

おそらくお亡くなりになった方々
犠牲になった方々のお気持ちは
まさに,国の「ために」戦ったのだと思います。

しかし,客観的な状況はどうだったのでしょう。
兵隊に動員され命を落とされた方々は
国策による侵略戦争に動員されてしまった
犠牲者ではないでしょうか。

そう考えると
国の「ために」ではなく,
国の「せいで」犠牲となったという方が正しいでしょう。

自ら命を投げ出したのではなく(「ために」)
国に命を奪われた(「せいで」)
この事実を我々は
絶対に忘れてはいけないと思います。

戦争反対が自己中心的だなどと
与党の政治家がいう今だから
余計そのように感じました

国の「せいで」犠牲になられた方々の
ご冥福を改めてお祈りいたします。

2015年8月11日

笠原徳之