昨年10月30日に浦和の埼玉会館で行われた市民集会「今甦る 砂川事件伊達判決」の報告書が完成しました。
この市民集会を主催した埼玉弁護士会の司法問題対策委員会の事務局長を今年度しているのですが、その報告書の作成・調整を担当しました。
砂川事件とは1957年に米軍基地拡張に反対するデモ隊が米軍基地内に入ったことで逮捕起訴された事件ですが、第1審で米軍駐留許可は日本国憲法9条に反し違憲であるとして無罪とされました(伊達判決)。
すぐさま控訴ではなく、最高裁に飛躍上告され、最高裁がこの伊達判決を破棄し、地裁に差し戻しました。
このとき、最高裁判決が出る前に最高裁長官とマッカーサーの間で密談があったことが、近年アメリカの公文書館に保管される公文書から明らかになりました。
裁判所の役割や、特定秘密保護法との関連で、非常に興味深い講演とパネルディスカッションでした。そのパネルディスカッションの部分を反訳し、報告書にしました。
2015年3月24日
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