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なぜ、あえて危険を引き込むか

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いわゆる「イスラム国」ISILと日本は
今回の人質事件が発生するまで
直接的な対立当事者になってはいませんでした。

しかし、今
テロ集団「イスラム国」ISILから
「今後 見つける日本人を殺害し続けるだろう。
 日本の悪夢が始まる。」
と言われる立場になりました。

テロリストの要求に屈してはならない
安部首相は、ことあるごとに言います。
しかし、テロに屈することと
テロリストにけしかけて
テロリストの眼を日本に向けることとは
意味が違います。

ニュースでも流れていましたが
安部首相の国会の答弁なんて酷いもので
まるでこの件で首相の批判をすると
テロ集団を擁護しているような
理屈にならない答弁をしだす始末です。

安部首相は1月17日にエジプトで
「イラク、シリアの難民・避難民支援、
トルコ、レバノンへの支援をするのは、
ISILがもたらす脅威を少しでも食い止めるためです。
地道な人材開発、インフラ整備を含め、
ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。

と発表しました。
人道支援という言葉はありません。

そして、ご存じのとおり
その後に最初のISILの脅迫映像が公開されました。

エジプトでの安部首相の会見で
我々日本人は
テロ集団と直接対峙することになったのです。
これは紛れもない事実です。

ところで、思い出してください
安部首相は昨年7月1日
集団的自衛権行使の閣議決定の際の記者会見で
次のように言いました。
「いかなる事態にあっても国民の命と平和な暮らしは守り抜いていく」

私は、彼の国民の命を守るという言葉に
何の信用も持てません。

私たちの首相は、
日本人の人質がいることを理解しながら
人質をとっている相手を挑発しました。
人道支援なら人道支援を行うとだけ
言えばよかったのに。
避難民に毛布と医薬品を配ります!とだけ
言えばよかったのに。

残念ながら、安部首相が口にしたのは
「地道な人材開発、インフラ整備を含め、
ISILと闘う周辺各国に、総額で2億ドル程度、支援をお約束します。」でした。

口では国民の命と平和な暮らしを守ると言いながら
あえて危険を引き込む安部首相

彼をリーダーとして選んでしまっている不幸が
国内で現実化する日が来ないことを
切に希望してやみません。

それでは、また。

2015年2月4日

笠原徳之