10月の頭は,日本弁護士連合会の人権擁護大会(毎年1度秋に開催)で函館に行きましたが,戻って来てから体調を崩しました。
数日間声も出ない状況で、電話対応させていただいた方には聞き取りづらく,御迷惑おかけしました。
何とか先週末から復帰しました。マスクも不要となり,快適なデスクワークです。
そんな自分が紹介するのも何ですが,最近読んだ本を紹介します。
川越救急クリニック院長上原淳先生が書かれた「救急で死ぬ人、命拾いする人」(マガジンハウス、2014年9月発刊)です。
医療問題弁護団で救急医療について今年調査し,30周年記念講演で発表を致しました。その調査の際に聴き取りをさせていただいた先生で,埼玉県川越市に,全国初,救急に特化したクリニックを立ち上げられた先生です。
同院は,他の病院が外来診療を受け付けていない,午後4時から午後10時までが外来診療時間とし,時間外診療も受け付けています。救急患者の搬送もかなり多く受け入れられています。
前半の救急医療の現場の問題点は調査時にお聞きした内容と同じですが,非常にわかりやすく,読みやすく書かれていました。
後半の部分では,①「病気と救急度編」「病状判断編」,②「自分で出来る応急処置,やって欲しいこと,欲しくないこと」が日常生活において必要な情報で,興味深かったです。
①は各重大な疾患について症状と原因,病状から考えうる病気がコンパクトにまとめられています。②では,各症状の応急処置としてやって欲しいこととやって欲しくないことが端的に書かれています。
これが起きた時にその現場で実践することは困難でしょうが,いざという時の心構えとして知っておいた方が良いと思いました。
以上,紹介を終えます。
体調を崩しやすい時期が続いています。皆様もお気を付けください。
2014年10月15日
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