２６日土曜日，３７℃を超える猛暑の中，熊谷バーニングマンレースが開催された。
午後４時３０分から午後７時３０分までのリレーマラソンである。

我がチームも無事に完走したものの，地獄のレースとなった。
我がチーム最年少のランナーは，レース前から興奮状態にあり，
「行きの燃料しか積まずに走ります。特攻精神で臨みます！」と
意気高らかであった。
このレースが地獄の様相を帯びることは誰の目にも明らかであった。
決死の思いでレースに参加する覚悟であることがひしひしと伝わってきた。

若さゆえの暴走とは言い切れない若者の気高い姿を感じたものである。
しかし，勝手に特攻されても困るのである。
これはリレーマラソンである。
一人で玉砕するのは勘弁してもらいたいのである。

ただ，彼は生きて帰ってきた。
疲労困憊しながらも自分の足で走って戻ってきた。
彼の顔には自信がみなぎっていた。

マラソンが，少年を一人前の男に成長させた奇跡であった。
彼の顔は，立派なオジサンの顔になっていた。

なお，我がチームの戦歴は，
６人完走，１人名誉除隊（訓練中に骨折），１人脱走（軍法会議予定）である。

2014年7月28日

五十川剛俊

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