笠原先生と瀬戸が所属する埼玉医療問題弁護団が今年で創立30周年を迎えます。
埼玉県久喜市で,平成25年1月6日(日)の深夜に75歳の男性が呼吸苦を訴えて119番通報し,救急隊は6分後に現場到着しましたが,医療機関の受け入れ先が決まらず,37回受入の照会を行いました。受入先が決まり現場を出発したのは2時間20分が経過した時で、病院到着時には既に心肺停止し、亡くなられました。その他、全国各地で受入拒否事例が発生し,取り組みがなされていますが、埼玉では、医療機関への受入照会回数や現場滞在時間がいずれも全国平均よりも悪く、医療機関数や医師数も全国平均よりも低い水準となっています。医療施設に従事する医師数が,人口10万人に対し,全国平均が226.5人である一方、埼玉は148.2人と全国最少となっています(平成24年12月時点)。
そこで、今回、埼玉医療問題弁護団では、埼玉の救急医療の現状、埼玉県の取り組みを調査し、救急搬送遅延の要因や今後の課題等を検討し、発表・講演会を開催することになりました。
下記のとおり行いますので、是非とも御参加ください。
【日時】2014(平成26)年6月14日(土曜日)
【場所】さいたま共済会館601・602号室(〒330-0064 さいたま市浦和区岸町7-5-14)
【スケジュール】
15:00 開会の挨拶
15:05 埼玉医療弁護団の発表「埼玉県の救急医療の現状について」
15:50 休憩
16:00 講演(矢作直樹東京大学大学院医学部救急教授)「救急医療の現状と将来について」
17:30 閉会(予定)