当事務所に，笠原弁護士と私が合流して一年が経過した。
日頃の仕事に忙殺され，気が付いたら一年がたっていた。
一年老けたということである。
ただ，大過なく無事に過ごせたのも，皆様のおかげであります。
この場を借りて御礼申し上げたい。

なお，４月１日は祖父の命日である。
東日本大震災の年に亡くなったので，丸３年である。
祖父が生きていてくれていたら，我々の事務所に案内したかった。
当事務所には，茶室がある。
茶室でゆっくりと自慢話をしてあげたかった。
祖父は嬉しそうに聞いてくれただろうに。
孫が皆の協力を得ながら，頑張っている姿を見せつけてあげたかった。
祖父は，帰り際にはいつものように，
「困ったことがあったらいつでも言いんさい。」と言ってくれただろう。

私は，相談者や依頼者が帰る際には自然と，
「困ったことがあったらいつでも言って下さい。」と言っている。
祖父から受け継いだものはちゃんと他人に恩返ししている。
祖父の優しかった思い出を振り返ると，目頭が熱くなるのである。

2014年4月2日

五十川剛俊

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